痩せるためにすることとは?食事・運動・生活習慣の正しい取り組み方をわかりやすく解説

「痩せたいけれど、何から始めればよいかわからない」と感じている方は多いのではないでしょうか。

痩せるためにすることは食事管理・運動・生活習慣の改善という3つの柱で構成されており、どれか一つだけに取り組むよりもこれらを組み合わせることで、体脂肪を効率よく減らしながらリバウンドしにくい体をつくることができます。[2]

極端な食事制限や激しい運動を無理に続けようとすると、筋肉量の低下・基礎代謝の減少・リバウンドというリスクが生じやすく、かえって痩せにくい体質に近づいてしまう可能性があることが指摘されています。[5]

本記事では、体脂肪が増える・減るメカニズムの基本から、正しい食事の見直し方・効果的な運動の取り入れ方・日常生活の習慣改善・リバウンドを防ぐ継続のコツまでを順にお伝えします。

今日から無理なく始められる取り組みを一つひとつ実践しながら、長期的に続けられる健康的な減量を目指しましょう

目次

痩せるための基本的な仕組みを理解する

痩せるために何をすべきかを正しく理解するためには、まず「体脂肪が増える・減るメカニズム」「自分の目標体重の設定方法」「健康的な減量ペースの目安」という3つの基本知識を押さえることが重要です

仕組みを理解せずに取り組みを始めると、効果が出ないまま挫折したり、健康を損なうリスクの高い方法に頼ってしまったりする可能性があります。[2]

体脂肪が増える・減るメカニズム

体重が増える・減るの基本的なメカニズムは、摂取カロリーと消費カロリーのバランスによって決まります

摂取カロリーとは食事・飲み物から得るエネルギーの総量であり、消費カロリーとは基礎代謝・身体活動・食事誘発性熱産生の3つを合計した1日の総エネルギー消費量です。[3]

摂取カロリーが消費カロリーを上回り続けると余剰エネルギーが中性脂肪として体内に蓄積されて体重が増え、逆に消費カロリーが摂取カロリーを上回る状態が続くと蓄積された体脂肪がエネルギーとして消費されて体重が減ります。

体脂肪1kgを減らすためには約7,200kcalのエネルギー収支のマイナスが必要とされており、1日500kcalのマイナスを継続した場合は約2週間で体脂肪1kgの減量となる計算ですが、実際には水分変動や筋肉量の変化も伴います。[2]

ただし「消費カロリー>摂取カロリー」の状態をつくるためにカロリーだけを極端に制限すると、からだは省エネモードに切り替わり筋肉を分解してエネルギーとして利用するため、基礎代謝が低下してかえって痩せにくい体質になるリスクが生じます。[5]

痩せるためにすることの根本は、摂取カロリーを基礎代謝量を下回らない範囲で適切に抑えながら、食事の質・運動・生活習慣を同時に整えることで健康的なエネルギーバランスをつくることです

目標体重とBMIの確認方法

痩せるための取り組みを始める前に、まず自分の現状と目標を数値で把握することが重要です。

体重管理の目安として広く使われている指標がBMI(Body Mass Index)であり、「体重(kg)÷身長(m)²」で計算できます。[2]

厚生労働省 e-ヘルスネットでは、成人の目標とするBMIの範囲として18〜49歳で18.5〜24.9・50〜69歳で20.0〜24.9・70歳以上で21.5〜24.9が示されており、BMIが25以上の場合は肥満と判定されます。[2]

目標体重の計算式は「目標BMI×身長(m)²」であり、たとえば身長160cmの方が目標BMIを22とする場合、22×1.6×1.6=約56.3kgが目標体重の目安となります。

ただしBMIは体脂肪率と筋肉量を区別しない指標であるため、BMIが標準範囲内でも体脂肪率が高い「隠れ肥満」の場合や、筋肉量が多いためBMIが高い場合もあります。

体重だけでなく体脂肪率・ウエスト周囲径・体調の変化を合わせて確認しながら目標を設定することが、健康的な減量を進めるうえで推奨されます。[2]

健康的な減量ペースの目安

痩せるためにすることを計画するうえで、無理のない減量ペースの目安を把握しておくことは非常に重要です

日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」では、健康的な減量ペースの目安として現体重の3〜4%を3〜6ヶ月かけて減らすことが推奨されており、月に0.5〜1kg程度のペースが長期的にリバウンドしにくい安全な目標とされています。[2]

これを1日あたりの目標カロリー削減量に換算すると、1ヶ月1kg減量の場合は1日約240kcalのマイナスが目安となります。

1日240kcalの削減は、食事で120kcal減らして運動で120kcal消費するという組み合わせが無理なく継続しやすいアプローチです。

急激な減量(月2kg以上)は筋肉量の低下・基礎代謝の減少・栄養不足・リバウンドのリスクを高めるため、「ゆっくりでも確実に体脂肪だけを減らす」という考え方で目標を設定することがもっとも重要な原則です。[2]

体重の変化は毎朝同じ条件(起床後・排泄後・食事前)で測定する習慣をつけて、1週間単位のトレンドで評価することが、モチベーションを維持しながら取り組みを調整するうえで効果的です

痩せるためにすること①食事の見直し

痩せるためにすることのなかで、もっとも大きな影響を与えるのが食事の見直しです。

運動だけで体脂肪を減らそうとすると消費カロリーの増加には限界があるため、食事管理と運動を組み合わせることが効果的ですが、食事の改善は運動よりも取り組みやすく即日から実践できるアプローチである点において非常に重要です。[3]

ただし「食べない」という極端な制限ではなく、「何を・どれだけ・どのように食べるか」という食事の質と量を整えることが、痩せるための正しい食事の見直し方です。[2]

1日の摂取カロリーの設定方法

痩せるために食事を見直す第一歩は、自分に合った1日の目標摂取カロリーを設定することです

1日の目標摂取カロリーは「基礎代謝量×身体活動レベル(PAL値)」で求めた推定エネルギー必要量から、1日200〜500kcal削減した値を目安として設定します。[1]

身体活動レベルⅡ(ふつう)の場合のPAL値は1.75であり、30〜49歳・体重60kgの女性を例にすると、基礎代謝量は21.7×60=1,302kcal、推定エネルギー必要量は1,302×1.75=約2,278kcalとなります。

この数値から300kcal削減した約1,978kcalが減量中の1日の目標摂取カロリーの目安となります。

減量中の摂取カロリーの下限ラインとして、成人女性では1日1,200kcal・成人男性では1日1,500kcalを下回らないことが推奨されており、この基準を下回ると筋肉量の低下・基礎代謝の減少・栄養不足のリスクが高まります。[2]

1日の目標カロリーを3食に配分する場合は、朝食25〜30%・昼食30〜35%・夕食25〜30%の比率を目安とし、間食をとる場合は1日100〜200kcalを別途確保したうえで3食に配分することが基本的な枠組みとなります

痩せるために摂りたい栄養素と食材

1日の目標カロリーを設定したら、次に重要なのが「何を食べるか」という食材と栄養素の選択です。

痩せるためにとくに意識して摂りたい栄養素は、たんぱく質・食物繊維・低GI食品の3つです。[1]

たんぱく質は筋肉量を維持して基礎代謝を高く保つうえでもっとも重要な栄養素であり、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では1日の総摂取カロリーの13〜20%を目標量として設定しています。[1]

減量中にとくに取り入れやすい高たんぱく・低カロリーの食品としては、鶏むね肉(100gあたり約116kcal・たんぱく質約24g)・鶏ささみ(約105kcal・約23g)・卵(1個約91kcal・約6g)・豆腐(木綿100gあたり約72kcal・約7g)・納豆(1パック約100kcal・約8g)・白身魚(たら・かれいなど)が日常の食事に活用しやすい食材です。

食物繊維は血糖値の急上昇を抑えてインスリンの過剰分泌を防ぐとともに、腹持ちをよくして自然に摂取カロリーを抑える効果が期待できる栄養素です。[2]

食物繊維が豊富な食材としては、野菜類(キャベツ・ブロッコリー・ほうれん草・ごぼう)・きのこ類(しいたけ・えのきたけ・まいたけ)・海藻類(わかめ・ひじき・もずく)・豆類(大豆・納豆・レンズ豆)・主食では玄米・雑穀米・全粒粉パン・そばなどが挙げられます。

主食はGI値(血糖値の上昇スピードを示す指標)が低い玄米・雑穀米・全粒粉パン・そばに切り替えることで、同じカロリーでも体脂肪をためにくい食事に近づけることができます。[2]

逆に減量中に控えるべき食品としては、白米・食パン・うどんなどの精製された高GI主食・揚げ物・菓子パン・スナック菓子・清涼飲料水・アルコールが体脂肪の蓄積を促しやすい食品として挙げられます

食べ方・食事回数・タイミングの工夫

痩せるためにすることとして、食材選びと並んで重要なのが「どのように・いつ・何回食べるか」という食べ方・食事回数・タイミングの工夫です。

食べる順番は、①野菜・海藻・きのこ・汁物→②魚・肉・卵・大豆製品(主菜)→③ご飯・パン・麺類(主食)の順に食べるベジファーストを実践することで、先に摂取した食物繊維が後から食べる炭水化物の吸収をゆるやかにして食後の血糖値急上昇を抑えることができます。[2]

よく噛んでゆっくり食べることも重要であり、食事を始めてから摂食中枢に満腹感のサインが届くまでに約20分かかるとされているため、1口30回を目安によく噛んで20〜30分かけてゆっくり食べることで自然に食べすぎを防ぐことができます。

食事回数は1日3食を規則正しくとることが基本であり、食事を抜くと次の食事で血糖値が急激に上昇しやすくなりインスリンの過剰分泌による体脂肪の蓄積・過食のリスクが高まります。[2]

食事のタイミングとして、夕食は就寝の2〜3時間前までに済ませることが推奨されます。

夜間は体内時計に関わるBMAL1というたんぱく質の活性がもっとも高くなり脂肪合成が促進されやすくなるため、22時以降の食事は体脂肪として蓄積されやすい時間帯であることが知られています。[2]

どうしても夕食が遅くなる場合は、18時頃に軽食(おにぎり1個・バナナ1本・無糖ヨーグルトなど)を先にとって帰宅後の夕食をたんぱく質と野菜中心の軽めな内容にする「分食」の工夫が体脂肪蓄積を抑えるうえで効果的なアプローチです

痩せるためにすること②運動の取り入れ方

痩せるためにすることの2つ目の柱が運動の取り入れ方です。

食事管理だけでも体重を減らすことはできますが、運動を組み合わせることで消費カロリーが増えて減量の効率が高まるとともに、筋肉量を維持・向上させてリバウンドしにくい体をつくることができます。[3]

痩せるための運動は大きく「有酸素運動」「筋トレ」「日常生活の活動量を増やすNEAT」の3つに分けられ、それぞれ異なる役割を持つため組み合わせて実践することがもっとも効果的なアプローチです。[4]

有酸素運動で体脂肪を燃やす方法

有酸素運動とは酸素を使いながら体脂肪をエネルギーとして燃焼させる運動であり、ウォーキング・ジョギング・水泳・サイクリング・踏み台昇降などが代表的な種類として挙げられます。[3]

体脂肪の燃焼が本格的に始まるのは運動開始から約20分後とされているため、1回あたり20〜30分以上継続することが有酸素運動の効果を高めるうえでの基本的な目安となります

厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、健康維持・体重管理のための有酸素運動として週150〜300分の中強度の運動が推奨されており、毎日20〜40分程度のウォーキングを続けることが現実的な目安となります。[4]

有酸素運動の消費カロリーの目安(体重60kgの場合)は、ウォーキング30分で約100〜120kcal・ジョギング30分で約200〜240kcal・水泳30分で約200〜250kcal程度であり、毎日継続することで1週間・1ヶ月単位での消費カロリーの積み上げにつながります

有酸素運動をおこなうもっとも効果的なタイミングは食後30〜60分後とされており、食後に上昇した血糖値をエネルギーとして消費してインスリンの過剰分泌を抑える効果が期待でき、食事と運動の相乗効果が高まります。[3]

有酸素運動が苦手な方や運動習慣がない方は、まず「毎日20分のウォーキング」という小さな目標から始めて、継続できるようになってから距離・時間・強度を少しずつ上げていくことが挫折しにくいアプローチです。

筋トレで基礎代謝を高める効果

痩せるためにすることとして、有酸素運動と並んで取り入れたいのが筋力トレーニング(筋トレ)です

筋トレによって筋肉量が増えると基礎代謝量が高まり、運動していない安静時にも消費カロリーが増えるため「食べながら痩せやすい体」をつくることができます。[5]

基礎代謝量は1日の総消費カロリーの約60%を占めるため、筋肉量を増やして基礎代謝量を高めることは有酸素運動でカロリーを消費することと同様に、痩せるためにすることの重要なアプローチです。

厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、筋トレを週2〜3回おこなうことが推奨されており、全身の主要な筋群をバランスよく鍛えることが基本とされています。[4]

自宅で器具なしに取り組めるおすすめの筋トレメニューとしては、スクワット(下半身・臀部)・腕立て伏せ(胸・腕・肩)・クランチ(腹筋)・ヒップリフト(臀部・ハムストリングス)・プランク(体幹)の5種目が全身をバランスよく鍛えられる基本構成として取り組みやすいメニューです。

これらを各10〜15回×3セットを週2〜3回の頻度で継続することで、1〜2ヶ月単位で筋肉量の維持・向上と基礎代謝量の改善が実感できるようになります

同じタイミングで有酸素運動と筋トレを両方おこなう場合は、筋トレを先に・有酸素運動を後にという順番が体脂肪の燃焼効率を高めるうえで効果的であることが複数の研究で報告されています。[4]

筋トレ後はたんぱく質を中心とした食事や間食(鶏むね肉・卵・無糖ヨーグルト・プロテインなど)を意識的に摂ることで筋肉の合成・修復が促進され、トレーニングの効果を最大限に引き出すことができます

日常生活の活動量を増やすNEATの活用

痩せるためにすることとして、まとまった運動時間を確保することが難しい方にとって非常に有効なアプローチがNEAT(Non-Exercise Activity Thermogenesis:非運動性活動熱産生)を高めることです

NEATとは、スポーツや意図的な運動以外の日常生活の活動(歩く・立つ・家事・仕事中の動作など)によって消費されるカロリーの総量であり、1日の総消費カロリーの約20〜30%を占めるとされています。[3]

NEATを意識的に高めることで、ジムに通ったり特別な運動時間をとったりしなくても、日常生活のなかで消費カロリーを大幅に増やすことができます。

NEATを高める具体的な行動としては、エレベーター・エスカレーターより階段を選ぶ・1駅分歩く・デスクワーク中に1時間ごとに立ち上がって軽くストレッチする・掃除や買い物などの家事を積極的におこなう・電車では座らずに立つ・少し遠いコンビニまで歩くといった日常のちょっとした習慣の積み重ねが効果的です。[4]

研究では、デスクワーク中心の生活をしている方と活動的な仕事をしている方では、NEATだけで1日300〜600kcalもの消費カロリーの差が生じることが報告されており、日常の活動量を増やすことの重要性がわかります。

厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」でも、意図的な運動に加えて日常生活のなかで座っている時間を減らして立つ・歩く時間を増やすことが健康維持と体重管理において重要であることが示されています。[4]

痩せるためにすることとして運動を始める際は、まず有酸素運動・筋トレ・NEATの3つのうち自分の生活スタイルに合った取り組みから1つずつ始めて、継続できる習慣として定着させることがもっとも現実的なアプローチです

痩せるためにすること③生活習慣の改善

痩せるためにすることの3つ目の柱が生活習慣の改善です。

食事管理と運動に取り組んでいても、睡眠不足・水分不足・慢性的なストレスといった生活習慣の乱れが体重管理の妨げになっているケースは少なくありません。[6]

生活習慣の改善は食事・運動と比べて地味に見えますが、ホルモンバランス・自律神経・体内時計の調整という根本的な部分に作用するため、痩せやすい体の土台をつくるうえで非常に重要な取り組みです。[2]

睡眠の質と量が体重管理に与える影響

痩せるための生活習慣改善として、もっとも見落とされがちで重要なのが睡眠の質と量の確保です

睡眠不足は食欲を調節するホルモンのバランスを乱すことが明らかになっており、食欲を抑制するレプチンの分泌が低下する一方で食欲を高めるグレリンの分泌が増加するため、睡眠不足の状態では空腹感が強まり過食しやすくなります。[6]

実際に睡眠時間が短い方ほど肥満リスクが高いことが複数の研究で報告されており、厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では成人に推奨される睡眠時間として7〜9時間が目安として示されています。[6]

また睡眠中は成長ホルモンが分泌されて体の修復・筋肉の合成がおこなわれるため、睡眠の質が低いと筋トレの効果が十分に発揮されず筋肉量の回復が遅れるというデメリットも生じます。[5]

睡眠の質を高めるための実践的なポイントとして、毎日同じ時間に就寝・起床する習慣をつくることがもっとも基本的なアプローチです

就寝の1〜2時間前からスマートフォン・テレビ・パソコンなどのブルーライトを避けること・就寝前の入浴(38〜40℃のぬるめの湯に15〜20分程度)で深部体温をいったん上げてから下げることで自然な眠気を促すこと・夕食は就寝の2〜3時間前までに済ませて消化による睡眠の妨げを防ぐことが、睡眠の質を改善するうえで効果的な習慣です。[6]

カフェインは摂取後4〜6時間程度効果が続くとされているため、午後3時以降のコーヒー・緑茶・エナジードリンクの摂取は睡眠の質を低下させるリスクがあるため避けることが推奨されます

水分補給と体重管理の関係

痩せるためにすることとして、水分補給の習慣も体重管理において重要な役割を果たします。

適切な水分補給は血行を促進して全身に栄養素が行き渡りやすくなることで基礎代謝の維持に貢献し、消化機能・腸内環境の改善を通じて体重管理をサポートする効果が期待できます。[2]

食事前にコップ1杯の水を飲む習慣は胃をある程度満たして食事開始時の空腹感を和らげるため、食べすぎを自然に防ぐうえで効果的な取り組みです

厚生労働省の資料によると、人間は1日に約2.5Lの水分を排出しており、食事から約1.0L・体内で約0.3Lが生成されるため、飲み物からは1日約1.2Lの水分補給が必要とされています。[2]

減量中は体脂肪の分解過程で代謝水が生成されるものの、運動による発汗量の増加もあるため、1日1.5〜2L程度の水分を食事と飲み物から補給することを意識することが推奨されます

水分補給の飲み物としては水・麦茶・ノンカフェインのハーブティーが推奨されており、清涼飲料水・果汁入り飲料・スポーツドリンク・アルコールはカロリーが高く血糖値を上昇させやすいため減量中の日常的な水分補給には適していません。[2]

ただし一度に大量の水を飲みすぎると体内のミネラル濃度が低下して水中毒のリスクが生じるため、こまめに少量ずつ飲む習慣をつくることが重要です

ストレス管理と食欲コントロール

痩せるためにすることとして、食事・運動・睡眠と並んでストレス管理が体重管理において重要な要素です

慢性的なストレスが続くと副腎皮質からコルチゾールというストレスホルモンが過剰に分泌され、食欲の増進・体脂肪(とくに内臓脂肪)の蓄積促進・筋肉の分解という体重増加につながる生理的反応が引き起こされます。[2]

とくにストレスによる「やけ食い・ながら食い・衝動食い」は一時的な精神的解放をもたらしますが、摂取カロリーが大幅に増えてしまうため減量の継続を難しくする大きな要因となります。

ストレスを完全になくすことは難しいですが、「うまく付き合う」方法を日常に取り入れることで食欲のコントロールがしやすくなります。[2]

ストレス管理として取り入れやすい習慣としては、毎日20〜30分のウォーキング(運動自体がストレスホルモンを低下させる効果があります)・入浴・ストレッチ・深呼吸・趣味の時間・友人・家族との会話など、自分がリラックスできる時間を意識的に確保することが基本的なアプローチです。[4]

また食事日記やカロリー管理アプリを活用して自分の食事内容を記録する習慣は、ストレスによる衝動食いを客観的に把握して改善するための有効なツールとなります。

厚生労働省 e-ヘルスネットでも、減量に取り組む際は「いつ・どんなときに・どのようなものを食べて・どのように感じたか」を記録することで課題や改善点を可視化できると示されており、食事記録の習慣化が体重管理の継続において効果的であることが推奨されています。[2]

ストレスが強く食欲のコントロールが難しい状態が続く場合は、自己判断で無理に続けようとせず医療機関や管理栄養士に相談することも選択肢の一つです

痩せるために避けるべき習慣とリバウンド防止

痩せるためにすることを実践するうえで、同時に「やめるべき習慣」を把握して取り除くことがリバウンドしない体づくりにおいて非常に重要です

せっかく食事管理・運動・生活習慣の改善に取り組んでいても、太りやすい習慣が日常に残っていると効果が半減してしまいます。[2]

痩せるための取り組みを継続して習慣化することが、長期的な体重管理を成功させるための根本的なアプローチです。

リバウンドが起きるメカニズム

痩せるためにすることを実践するうえで、リバウンドのメカニズムを正しく理解しておくことは非常に重要です

リバウンドが起きる主な原因は、極端な食事制限による基礎代謝・筋肉量の低下であり、制限をやめて元の食事量に戻したときに低下した代謝では消費しきれない余剰エネルギーが通常より速いペースで体脂肪として蓄積されることです。[2]

とくに1日の摂取カロリーが基礎代謝量を大きく下回る状態が続くと、からだは省エネモードに切り替わって筋肉を分解しエネルギーとして利用するため、体重は減っても体脂肪率が高い「痩せにくい体質」に変化してしまいます。[5]

また極端な食事制限中は食べることへの強いストレスが蓄積されるため、制限を終えた後に食欲の反動が生じて過食につながりやすいという心理的なメカニズムもリバウンドの一因となります

リバウンドを防ぐためのもっとも重要なポイントは、減量中から「減量後も続けられる食習慣・運動習慣」を作ることです。

目標体重に達した後も急に食事量を元に戻すのではなく、1日の摂取カロリーを推定エネルギー必要量の範囲内に少しずつ戻していくことで、筋肉量・基礎代謝量・体重のバランスを崩さずに維持できます。[1]

健康的な減量ペース(月0.5〜1kg)を守りながら筋肉量を維持する食事管理と運動を組み合わせることが、リバウンドしない体をつくるうえでもっとも根本的なアプローチです

やめるべき太りやすい習慣

痩せるためにすることと同時に見直すべき、太りやすい習慣を具体的に確認しましょう。

朝食の欠食は昼食・夕食での過食につながりやすく、1日の血糖値の変動を大きくしてインスリンの過剰分泌による体脂肪蓄積のリスクを高めるため、痩せるためにやめるべき習慣の筆頭として挙げられます。[2]

早食いは食事開始から満腹感を感じるまでの約20分の間に大量に食べすぎてしまう原因となり、厚生労働省 e-ヘルスネットでも早食い傾向がある方はBMIが高く肥満傾向になりやすいことが報告されています。[2]

夜遅い時間帯の食事はBMAL1の活性が高い夜間(とくに22時以降)に食べることで体脂肪として蓄積されやすくなるため、就寝の2〜3時間前までに夕食を済ませることが推奨されます。[2]

アルコールの過剰摂取はアルコール自体のカロリー(1gあたり約7kcal)に加えて、肝臓での脂質・糖質・たんぱく質の代謝機能を低下させてむくみや代謝低下の原因になるとともに、おつまみによる脂質・塩分の過剰摂取にもつながるため減量中は控えることが重要です。[2]

間食の習慣化として菓子類・菓子パン・スナック菓子・清涼飲料水を毎日なんとなく摂る習慣は、1日の摂取カロリーを大幅に増やす原因となります。

間食をとりたい場合は1日100〜200kcal以内で無糖ヨーグルト・ゆで卵・素焼きナッツ・果物など栄養密度の高い食品を選ぶことで、空腹感を和らげながらカロリー管理を継続できます

座りっぱなしの生活は消費カロリーを著しく低下させてNEATを減らす原因となるため、1時間に1回は立ち上がって軽く体を動かす習慣をつくることが痩せやすい体づくりのうえで効果的です。[4]

長期的に続けるための習慣化のコツ

痩せるためにすることを実践するうえでもっとも重要なのは、短期間の努力ではなく日常の習慣として定着させることです

習慣化のためにまず実践したいのが「小さな目標から始めること」です。

「毎日30分走る」「完全に糖質を抜く」のような大きな変化を一度に目指すと継続が難しくなるため、「毎食野菜を1品追加する」「毎日10分多く歩く」「就寝前のスマートフォン使用を30分減らす」という小さな行動変容から始めることが挫折せずに継続できるアプローチです。[2]

体重を毎朝同じ条件(起床後・排泄後・食事前)で測定して記録する習慣は、食事・運動の効果を数値で確認できるため取り組みのモチベーション維持に有効です。

ただし体重は日々の水分量・食事内容・排泄状況によって0.5〜1kg程度変動するため、1日単位の数値に一喜一憂せず1週間〜1ヶ月単位のトレンドで評価することが精神的な負担を軽減するうえで重要な考え方です

食べすぎた日の翌日は断食や極端な制限をするのではなく、野菜・たんぱく質を中心としたバランスのよい食事に戻すというリセット習慣を取り入れることで、週単位でエネルギーバランスを整える考え方が長期的な体重管理の基盤となります。

「完璧にやらなければいけない」という考え方をやめて「続けることが最重要」という視点で取り組むことが、痩せるためにすることを日常習慣として定着させるうえでもっとも大切な姿勢です。[2]

よくある質問

痩せるためには食事と運動どちらが大切ですか?

どちらも重要ですが、体重管理への影響が大きいのは食事管理です。

運動だけで消費できるカロリーには限界があり、食事の見直しなしに運動だけで大幅な減量をおこなうことは難しいとされています

一方で運動は筋肉量を維持して基礎代謝を高め、リバウンドしにくい体をつくるうえで食事管理だけでは得られない効果をもたらすため、食事管理を基本としながら運動を組み合わせることがもっとも効果的なアプローチです

痩せるために最初にすることは何ですか?

まず自分の現状のBMIと目標体重を確認して、健康的な減量ペース(月0.5〜1kg)に合わせた1日の目標摂取カロリーを設定することが第一歩です

その後、食事の見直し(1日3食・ベジファースト・よく噛む・夕食時間の管理)から始めて、慣れてきたら毎日20〜30分のウォーキングと週2〜3回の筋トレを追加するという段階的な取り組みが継続しやすいアプローチとなります。

一度にすべてを変えようとせず、まず食事の見直しから1〜2週間取り組んでから運動を加えるという順番が挫折しにくい始め方です

痩せるために睡眠はどのくらい必要ですか?

厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では成人に推奨される睡眠時間として7〜9時間が目安として示されています

睡眠不足は食欲を高めるグレリンの分泌を増やして食欲抑制ホルモンであるレプチンの分泌を低下させるため、睡眠不足の状態では空腹感が強まり過食しやすくなります。

毎日同じ時間に就寝・起床する習慣をつくり、就寝前のブルーライト暴露を避けることが睡眠の質を高めて痩せやすい体の土台をつくるうえで重要な取り組みです

痩せるためにやめるべき習慣は何ですか?

朝食の欠食・早食い・夜遅い食事・アルコールの過剰摂取・菓子類・清涼飲料水の習慣的な摂取・座りっぱなしの生活が痩せるためにやめるべき代表的な習慣として挙げられます

とくに朝食の欠食と早食いは血糖値の急激な変動を引き起こしてインスリンの過剰分泌による体脂肪蓄積につながるため、優先的に見直すことが推奨されます。

これらをすべて一度にやめようとすると継続が難しくなるため、自分の生活のなかでもっとも太りやすい習慣を1つ特定してまずその1つから改善することが継続しやすいアプローチです

まとめ

痩せるためにすることは、①食事の見直し・②運動の取り入れ・③生活習慣の改善という3つの柱を組み合わせて継続することが基本です

食事では1日の目標摂取カロリーを基礎代謝量を下回らない範囲で設定し、たんぱく質・食物繊維・低GI食品を中心に1日3食を規則正しく食べながらベジファースト・よく噛む・夕食は就寝2〜3時間前に済ませるという食べ方の工夫を整えることが基本です

運動では有酸素運動(週150〜300分)と筋トレ(週2〜3回)を組み合わせて、筋トレ→有酸素運動の順でおこなうことで体脂肪の燃焼効率を高めながら筋肉量を維持してリバウンドしにくい体をつくることができます

生活習慣では睡眠7〜9時間の確保・1日1.5〜2Lの水分補給・ストレス管理を意識しながら、朝食欠食・早食い・夜遅い食事・アルコール過剰摂取といった太りやすい習慣を一つひとつ見直すことが痩せやすい体の土台をつくります

健康的な減量ペースである月0.5〜1kgを守りながら「継続できる習慣として定着させること」を最優先に取り組むことが、リバウンドしない長期的な体重管理の成功につながります。

参考文献

[1] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html

[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「肥満と健康」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-001.html

[3] 厚生労働省 e-ヘルスネット「身体活動とエネルギー代謝」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-004.html

[4] 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/undou/index.html

[5] 厚生労働省 e-ヘルスネット「加齢とエネルギー代謝」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-003.html

[6] 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/index.html

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