痩せるための運動方法とは?有酸素運動・筋トレの効果的な組み合わせと継続のコツをわかりやすく解説

「痩せるために運動を始めたいが、有酸素運動と筋トレどちらをすればよいかわからない」「毎日歩いているのになかなか体重が落ちない」という方は多くいらっしゃいます。

運動で体脂肪を効率よく落とすためには、有酸素運動と筋力トレーニングそれぞれの役割を正しく理解したうえで、両者を適切な順番・頻度・強度で組み合わせることが重要です。[1]

この記事では、有酸素運動・筋トレそれぞれの効果的なやり方・最も脂肪燃焼効率が高まる組み合わせ方・継続のコツまで体系的に解説します。

目次

痩せるための運動の基本的な仕組み

運動が体脂肪の減少につながる仕組み

体脂肪が減少する根本的な原理は「消費カロリーが摂取カロリーを上回る状態が継続することで、体は蓄えていた体脂肪をエネルギーとして使い始める」というカロリー収支の仕組みです。[1]

体重60kgの方が速歩き30分をおこなった場合の消費カロリーは約120〜150kcal・ジョギング30分では約200〜250kcal程度の消費が期待できます。[2]

体脂肪1kgを落とすためには約7,200kcalのカロリー不足が必要とされており、運動だけで達成しようとすると相当な運動量が必要になることから、「運動でカロリーを消費しながら食事管理でカロリー摂取を抑える」という組み合わせが最も効率的な方法とされています。[1]

運動には消費カロリーを増やすという直接的な効果だけでなく、「筋肉量を増やすことで基礎代謝を高め・何もしなくても消費されるカロリーを増やす」という間接的・長期的な体質改善の効果もあります。[1]

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では成人に対して「息が弾む程度の運動を週150〜300分」おこなうことが推奨されています。[3]

「運動を始めたから食事は何でもよい」という誤解を持たずに、運動によるカロリー消費と食事管理によるカロリー抑制を両輪で進めることが、体脂肪を効率よく落とす運動の正しい位置づけです。

有酸素運動と筋力トレーニングそれぞれの役割の違い

痩せるための運動には大きく「有酸素運動」と「筋力トレーニング(筋トレ)」の2種類があり、それぞれ体への働きかけが異なるため、両者の役割の違いを理解したうえで組み合わせることが重要です。[1]

有酸素運動はウォーキング・ジョギング・水泳・サイクリングなど酸素を取り込みながら一定時間継続する運動であり、主な役割は「運動中に体脂肪を直接エネルギーとして燃焼させること」です。[1]

有酸素運動は運動開始直後から脂肪の燃焼がおこなわれ、約20分以上継続することでエネルギー源として脂肪が使われる割合が高まる特性があるとされています。[1]

筋力トレーニング(筋トレ)はスクワット・腕立て伏せ・腹筋などの自重トレーニングや器具を使ったトレーニングであり、主な役割は「筋肉量を増やすことで基礎代謝を高め・何もしなくても消費されるカロリーを増やすこと」です。[1]

筋肉は脂肪よりも安静時のエネルギー消費量が多い組織であり、筋肉量が増えることで1日の基礎代謝量が上昇して「運動していないときでも脂肪が燃えやすい状態」が維持されるようになります。[1]

「有酸素運動で今の脂肪を燃やしながら・筋トレで将来的に脂肪が燃えやすい体質をつくる」という2つの働きを理解することが、痩せるための運動を効率的に設計するうえでの重要な視点です。

運動と食事管理を組み合わせることが最も効果的な理由

「運動さえすれば食事は自由でよい」という発想は誤りであり、運動と食事管理の両方を組み合わせることが体への負担を最小限にしながら最大の効果をもたらすとされています。[1]

運動だけで1日のカロリー収支を大幅にマイナスにしようとすると、運動量が非常に多くなり継続が難しくなるだけでなく、過度な運動による疲労蓄積・怪我リスク・免疫力の低下といった問題が起こりやすくなります。

一方、食事管理だけで体重を落とそうとすると、筋肉量の低下・基礎代謝の低下・リバウンドリスクの上昇という問題が生じやすく、体重は落ちても体脂肪率が高くなる「隠れ肥満」状態に陥るリスクがあります。[1]

「適切な食事管理(カロリー収支のコントロール・たんぱく質の確保)+有酸素運動(脂肪燃焼)+筋力トレーニング(筋肉量と基礎代謝の維持)」という3つの組み合わせが、痩せるための運動を最大限に活かすための正しいアプローチです。

痩せるために効果的な有酸素運動の方法

脂肪燃焼に最適な運動強度と継続時間の目安

有酸素運動で体脂肪を効率よく燃焼させるためには「運動強度」の設定が最も重要であり、強すぎても弱すぎても脂肪燃焼効率が低下するという特性があります。

脂肪燃焼効率が最も高まる運動強度は「少し息が上がるが隣の人と会話できる程度(最大心拍数の50〜65%)」の中強度とされており、この強度帯では体がエネルギー源として脂肪を優先的に使いやすくなるとされています。[1]

息が切れて会話できないほど強度が高すぎると、体は酸素が十分に供給できない状態となって脂肪ではなく糖質をエネルギー源として優先するため、脂肪燃焼効率がかえって下がる可能性があるとされています。[1]

継続時間については、有酸素運動開始直後は主に糖質がエネルギー源として使われ、約20分前後から体脂肪がエネルギーとして使われる割合が高まってくるとされており、脂肪燃焼を目的とする場合は1回あたり最低20分・できれば30〜40分の継続が効果を感じやすい目安となります。[1]

ただし有酸素運動を短く分割しても同等の効果が期待できるという特性があり、1回20分の運動ができない場合でも「1回10分×1日2回」という分割方式でも継続時間として積み上げることが可能とされています。[1]

「中強度・20分以上・週150分以上を目標に継続する」という3つの基準が、痩せるための有酸素運動を設計するうえでの基本的な目安となります。[3]

初心者でも始めやすいおすすめの有酸素運動の種類と始め方

有酸素運動にはさまざまな種類がありますが、運動習慣のない方が今日から始められる種目を選ぶことが継続率を高めるうえで最も重要です。

ウォーキング(速歩き)は特別な器具・場所・費用なしに今日から始められる最もハードルの低い有酸素運動であり、背筋を伸ばして歩幅を広め・腕を後ろに引くよう意識しながら「少し息が上がる程度」の速さで歩くことで脂肪燃焼効果が期待できます。[1]

ジョギングはウォーキングよりも消費カロリーが高く脂肪燃焼効率が上がる種目ですが、初心者の方は「ウォーキングで2〜4週間慣らしてからジョギングに移行する」というスモールステップが怪我を防ぎながら継続しやすくなる方法です。[1]

踏み台昇降は自宅でおこなえる有酸素運動として手軽に始めやすく、10〜15cm程度の台を使って一定のリズムで昇降することで有酸素運動としての効果が期待でき、天候に左右されず場所を選ばないという利点があります。

サイクリング(自転車)は膝・腰への負担が少なく、ジョギングが膝に負担をかけると感じる方や体重が重い方でも取り組みやすい有酸素運動であり、通勤・買い物への移動手段として組み込むことで運動のための特別な時間を確保しなくても継続しやすくなります。

水中ウォーキング・水泳は水の浮力によって関節への負担が少なく、水圧による全身への負荷が高いため消費カロリーが陸上より大きくなりやすい特性があり、関節に痛みがある方や体重が重い方でも継続しやすい選択肢です。

「まず自分のライフスタイルに最も組み込みやすい種目から始めること」が有酸素運動を継続するうえでの最優先事項であり、効果が高くても続けられない種目より効果が中程度でも毎日続けられる種目のほうが長期的な脂肪燃焼の総量は大きくなります。

有酸素運動の頻度・週あたりの目標時間の設定方法

有酸素運動の頻度は「週3〜5回・1回あたり20〜40分」が痩せるための基本的な目安とされており、毎日おこなうことが理想的ですが続けられない頻度を設定するよりも週3回を確実に継続するアプローチのほうが現実的です。[1][3]

週の目標時間の達成方法の具体例として「毎日30分(週210分)」「週5回・各30分(週150分)」「週3回・各50分(週150分)」「1回20分を毎日2回×週5日(週200分)」など、自分のライフスタイルに合わせた複数の設計が可能です。

「完璧な頻度を目指すよりも・自分が無理なく続けられる頻度で淡々と積み重ねること」が、有酸素運動による脂肪燃焼効果を長期的に最大化するうえで最も重要な考え方です。

痩せるために効果的な筋力トレーニングの方法

筋力トレーニングが基礎代謝を高めて痩せやすい体をつくる理由

筋力トレーニングが「痩せやすい体質をつくる」という長期的な効果をもたらす主な理由は「筋肉量の増加による基礎代謝の向上」にあります。[1]

基礎代謝とは何もしなくても消費される最低限のエネルギー量のことであり、1日の総消費カロリーの約60〜70%を占める最大の要素です。[1]

筋力トレーニングをおこなうと筋下垂体から「成長ホルモン」が分泌され、成長ホルモンには体脂肪を分解して血中に遊離脂肪酸として放出させる働きがあるとされており、この効果は運動後数時間にわたって持続するとも言われています。[1]

「筋トレで筋肉量を増やすと基礎代謝が上がり・運動していないときでも脂肪が燃えやすくなる」という長期的な体質改善の効果が、筋力トレーニングを痩せるための運動に組み込む最も重要な理由です。

自宅でできるおすすめ筋トレ種目と回数・セット数の目安

筋力トレーニングは特別な器具やジムなしに自宅でできる自重トレーニングから始めることができ、初心者でも今日から取り組める種目が複数あります。

スクワットは太もも・お尻・ふくらはぎなど下半身の大きな筋肉群を同時に鍛えられる最も効率的な筋トレ種目であり、肩幅程度に足を開いて背筋を伸ばしながら膝がつま先より前に出ないよう意識してゆっくり腰を落とし元の姿勢に戻るという動作を10〜15回×3セットが基本の目安となります。[1]

腕立て伏せ(プッシュアップ)は胸・肩・上腕三頭筋など上半身の筋肉を鍛えられる種目であり、最初は膝をついた状態から始めて慣れてきたら通常の形に移行するという段階的な取り組みが初心者でも継続しやすい方法です。[1]

腹筋(クランチ・シットアップ)は体幹・腹部の筋肉を鍛えられる種目であり、仰向けに寝て膝を立て上体をゆっくり起こしてゆっくり戻すという動作を10〜15回×3セットが基本の目安となります。

バックエクステンション(背筋)は背中・腰回りの筋肉を鍛えられる種目であり、うつ伏せに寝て両手を頭の後ろに添えながら上体をゆっくり持ち上げる動作を10〜15回×3セットが目安となります。

ランジ(片脚スクワット)はスクワットと同様に下半身を鍛えつつ体幹の安定性も高められる種目であり、片脚を前に踏み出しながら後ろ膝が床に近づくまで腰を落とす動作を左右交互に10回×3セットが基本の目安です。

「胸・背中・腹・下半身という大きな筋肉が集まる部位(大筋群)を鍛えることを優先する」ことが、限られた時間の筋トレで基礎代謝への影響を最大化するうえで重要なポイントです。

筋力トレーニングの頻度と休息日の正しい設定方法

筋力トレーニングは有酸素運動と異なり、同じ部位を毎日連続して鍛えることは推奨されていません。

筋肉は筋力トレーニングによって微細な損傷が生じ、休息中に修復・強化されるという「超回復」のメカニズムによって成長するため、同じ部位の筋トレは24〜72時間の間隔を空けることが推奨されています。[1]

筋力トレーニングの理想的な頻度は「週2〜3回」であり、「月・水・金曜日に筋トレ・火・木・土・日曜日は有酸素運動か休息日」というような設計が初心者にとって継続しやすいスケジュールの目安です。[1]

「週2〜3回・同じ部位に24〜72時間の回復時間を設けながら継続する」という原則が、筋力トレーニングで筋肉量と基礎代謝を着実に高めながら痩せやすい体をつくるうえでの正しい頻度設定の考え方です。

有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせる最も効果的な方法

「筋トレ→有酸素運動」の順番が脂肪燃焼効率を高める理由

有酸素運動と筋力トレーニングを同日におこなう場合、「筋力トレーニングを先・有酸素運動を後」という順番が脂肪燃焼効率の観点から推奨されており、この順番を守るだけで同じ運動時間でも体脂肪の消費量が変わるとされています。[1]

筋力トレーニングをおこなうと、下垂体から「成長ホルモン」が分泌されます。

成長ホルモンには体脂肪を分解して血中に遊離脂肪酸として放出させる強力な働きがあるとされており、この効果は運動後数時間にわたって持続するとも言われています。[1]

この成長ホルモンが分泌された状態で有酸素運動をおこなうと、血中に放出された遊離脂肪酸がエネルギー源として優先的に使われやすくなるため、有酸素運動単独でおこなった場合と比べて脂肪燃焼効率が高まりやすくなるとされています。[1]

「筋トレで脂肪を分解しやすい状態をつくり→有酸素運動で分解された脂肪を効率よく燃焼させる」というW効果が「筋トレ→有酸素運動」の順番がもたらす最大のメリットです。

1回あたりの時間配分と1週間のメニュー例

減量を主な目的とする場合は「筋力トレーニング20〜30分+有酸素運動20〜40分」という配分が推奨されており、合計40〜70分程度の運動時間が体脂肪減少と基礎代謝維持の両方をバランスよく達成しやすい設計となります。[1]

初心者で運動習慣がない場合は「筋力トレーニング15〜20分+有酸素運動15〜20分」という合計30〜40分程度から始め、2〜4週間ごとに少しずつ時間を増やしていくスモールステップのアプローチが継続率を高めるうえで有効です。

初心者でも実践しやすい1週間のメニュー例(週3回の運動の場合)

月曜日:筋トレ20分(スクワット・腕立て伏せ・腹筋)+ウォーキング30分

火曜日:休息日(軽いストレッチのみ)

水曜日:筋トレ20分(ランジ・バックエクステンション・腹筋)+ジョギング20分

木曜日:休息日(軽い散歩程度)

金曜日:筋トレ20分(スクワット・腕立て伏せ・腹筋)+ウォーキング30分

土・日曜日:休息日または軽いウォーキングのみ

「最初から完璧なメニューを目指すのではなく・続けられる頻度と強度から始めて少しずつレベルアップする」という段階的なアプローチが、有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせを長期間継続するうえで最も重要な姿勢です。[1][3]

日常動作(NEAT)を増やして消費カロリーを底上げする方法

NEAT(非運動性活動熱産生)とは歩く・立つ・階段を使う・家事をするといった意識的でない日常動作によって消費されるエネルギーのことで、日常活動量の多い人と少ない人では1日の消費カロリーに最大300〜400kcal程度の差が生じる可能性があるとされています。[1]

この差は週単位では2,100〜2,800kcal・月単位では約8,400〜11,200kcal分の積み上げに相当し、ジョギングに換算すると週10〜14時間分のカロリー消費に相当するほどの大きな影響があります。

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」でも「今より1日10分多く体を動かすこと(+10分)」を1年間継続することで1.5〜2.0kg程度の減量効果が期待できるとされています。[3]

具体的にはエレベーター・エスカレーターではなく階段を選ぶ・電車では座らずに立つ・一駅前で降りて歩く・テレビを見ながら軽いストレッチをする・家事を丁寧に時間をかけておこなうといった日常の小さな選択の変化が積み重なって消費カロリーを大きく変えることができます。

「意図的な運動(有酸素運動+筋トレ)の時間だけでなく・日常の動作全体の活動量を高める」という視点を持つことが、痩せるための運動の効果を最大化するうえで大切な取り組みです。

運動で痩せるために気をつけたいことと継続のコツ

運動だけに頼らず食事管理と組み合わせることが重要な理由

痩せるための運動を始めるときに陥りやすい最大の誤解が「運動さえすれば食事は自由でよい」という考え方であり、これが運動を続けているのに体重が落ちないという状況の最も多い原因のひとつです。

体重60kgの方がウォーキングを30分おこなった場合の消費カロリーは約120〜150kcal程度ですが、コンビニのスイーツ1個(約200〜400kcal)・缶ビール1本(約150kcal)・菓子パン1個(約250〜400kcal)といった食品のカロリーと比較すると、運動で消費したカロリーを食事で簡単に上回ってしまうことがわかります。[2]

「運動したから少し多めに食べてもよい」という補償心理(カロリー補償)は減量における最も典型的な落とし穴であり、この心理が働くと運動によって作り出したカロリー不足が食事によって埋め合わされてしまい体重変化が起こりにくくなります。

「運動を始めた日から、食事にもたんぱく質の確保・カロリーの大まかな把握という2点だけでも意識する」ことが、運動の効果を最大限に活かしながら痩せるための最も現実的な食事管理との組み合わせ方です。[1]

運動を続けるための習慣化の3つのポイント

痩せるための運動が続かない最大の理由は「最初から高すぎる目標を設定すること」であり、完璧な計画を作って一気に実行しようとすると疲労・時間的な負担・モチベーションの低下から三日坊主になりやすくなります。

習慣化のための最初のポイントは「最初の2週間は強度より継続を優先する」ことであり、「週3回・各20〜30分」という比較的少ない運動量から始めて「運動することへの心理的ハードル」を下げることが長期的な継続の土台となります。

2つ目のポイントは「運動の時間帯を固定すること」であり、朝起きた後・昼休み・帰宅後など「毎日同じ時間帯に運動する」という習慣を組み込むことで、運動を「今日はどうしようか」と考えずに自動的にこなせるルーティンへと変えることができます。

3つ目のポイントは「記録をつけること」であり、体重・運動内容・運動時間をアプリや手帳に記録することで体重変化の傾向が見えてきて取り組みへのモチベーションが維持しやすくなるとともに、停滞期に焦ることなく客観的に状況を判断できるようになります。

「完璧な計画を短期間で終わらせる」よりも「80%の完成度でゆるく長く続ける」という発想への転換が、痩せるための運動を習慣として定着させながら最終的に体重・体質の変化をもたらすうえで最も重要な考え方です。

やってはいけない運動の落とし穴と正しい対処法

痩せるための運動に取り組む際に避けるべき主な落とし穴のひとつが「急に激しい運動から始めること」であり、運動習慣のない状態から突然毎日長時間の高強度な運動を始めると怪我・過度な疲労・免疫力の低下というリスクが高まります。

特に関節への負荷が大きいジョギングやジャンプ系のトレーニングを運動未経験の状態から始める場合は、まず2〜4週間のウォーキング・軽い自重筋トレで体を慣らしてから段階的に強度を上げていくことが怪我を防ぎながら継続率を高める正しいアプローチです。[1]

もうひとつの落とし穴が「体重の数字だけで運動の効果を評価すること」であり、筋力トレーニングを始めると筋肉量の増加によって体重が増えることがある一方で体脂肪は減少しているため、体重計の数字だけでは正確な変化を把握できないケースがあります。

体重だけでなく「体脂肪率・ウエスト・ヒップ・太ももの周囲径」などの数値を合わせて記録することで、体重が変わらなくても体組成が改善しているという変化を正しく評価できるようになります。

「正しい種類・強度・頻度の運動を・食事管理と組み合わせながら・無理なく継続する」という3つの原則を守ることが、痩せるための運動で体と習慣を同時に変えていく最も確かな方法です。[1][5]

よくある質問

有酸素運動と筋トレどちらが効果的ですか?

両方を組み合わせることが最も効果的とされています。

有酸素運動は「運動中に体脂肪を直接燃焼させること」、筋トレは「筋肉量を増やして基礎代謝を高め・何もしなくても脂肪が燃えやすい体質をつくること」という異なる役割を担っています。[1]

「有酸素運動で今の脂肪を燃やしながら・筋トレで将来脂肪が燃えやすい体質をつくる」という両輪の発想が正しい位置づけです。

どのくらいの頻度・時間おこなえばよいですか?

有酸素運動は週150〜300分の中強度(1回20〜40分×週3〜5回)、筋トレは週2〜3回・1回20〜30分が目安です。[1][3]

運動習慣がない方は「週3回・各合計40〜50分(筋トレ20分+有酸素20〜30分)」から始めて、2〜4週間ごとに少しずつ増やすスモールステップが継続率を高めます。

筋トレと有酸素運動はどちらを先に?

「筋トレを先・有酸素運動を後」が推奨されています。

筋トレによって分泌される成長ホルモンが体脂肪の分解を促した状態で有酸素運動をおこなうことで、脂肪がエネルギーとして使われやすくなるとされています。[1]

運動だけで痩せることはできますか?

理論上可能ですが、食事管理を組み合わせないと「運動で消費したカロリーを食事で無意識に補ってしまう補償心理」が働きやすく、体重が変化しにくくなるケースが多くあります。

食事面では「1日の摂取カロリーをTDEEより240〜480kcal程度抑えること・毎食たんぱく質を体重1kgあたり1.0〜1.2g程度確保すること」の2点を意識しながら運動と組み合わせることが正しいアプローチです。[1]

まとめ

痩せるための運動は「有酸素運動(脂肪を直接燃焼させる)」と「筋力トレーニング(筋肉量を増やして基礎代謝を高める)」という異なる役割を持つ2種類を組み合わせることが最も効果的です。

有酸素運動は「会話できる程度の中強度・1回あたり20〜40分・週150〜300分」を目安として、ウォーキング・ジョギング・踏み台昇降・サイクリングなど自分のライフスタイルに組み込みやすい種目から始めることが継続率を高めるポイントです。

筋力トレーニングは「週2〜3回・同じ部位に24〜72時間の回復時間・スクワット・腕立て伏せ・腹筋・ランジなどの大筋群中心」が推奨されており、同日おこなう場合は「筋トレ→有酸素運動」の順番が脂肪燃焼効率を最大化します。[1]

日常動作(NEAT)を意識的に増やすこと・運動だけに頼らず食事管理を組み合わせること・最初は「週3回・各合計40〜50分」から始めることが、痩せるための運動を長期間継続するための実践的ポイントです。

「正しい種類・強度・頻度の運動を・食事管理と組み合わせながら・無理なく継続する」という3つの原則を守ることが、運動で本当の意味での体脂肪の減少とリバウンドしない体をつくる最も確かな方法です

参考文献

[1] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html

[2] 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html

[3] 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf

[4] 厚生労働省 e-ヘルスネット「身体活動とエネルギー代謝」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-004.html

[5] 日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」
https://www.jasso.or.jp/

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