毎日食べると体重管理に役立つ食べ物とは?おすすめ食品・取り入れ方・注意点をわかりやすく解説
「毎日食べるだけで体重が落ちやすくなる食べ物はあるのか」「食事を我慢せずに体重を管理したい」と感じている方は少なくありません。
特定の食べ物を毎日食べれば自動的に体重が落ちるわけではありませんが、体重管理に役立つ食べ物を日常の食事に継続して取り入れることで、栄養バランスが整いやすくなり、体脂肪が蓄えられにくい食習慣をつくることができるとされています。
大切なのは「特定の食品に頼ること」ではなく、「体重管理に向いた食品を毎日の食事に無理なく組み込み、継続する習慣をつくること」です。
この記事では、毎日取り入れることで体重管理をサポートしやすい食べ物を、選び方の基準・具体的な食品・取り入れ方のコツとともにわかりやすくまとめています。
「食事制限に疲れた」「今日からすぐに実践できる方法を知りたい」という方にも参考にしていただける内容です。
クリニックフォアでは、食事管理をはじめとした減量に関するご相談を受け付けています。
毎日食べると体重管理に役立つ食べ物の選び方
「食べると体重が落ちる」といわれる食べ物には、共通する栄養的な特徴があります。
その特徴を理解しておくことで、スーパーやコンビニで食品を選ぶ際の基準が明確になり、継続しやすい食習慣をつくりやすくなります。
体重管理に向いた食べ物の3つの共通点
毎日取り入れることで体重管理をサポートしやすい食べ物には、以下の3つの共通点があるとされています。
第一に、低カロリーでありながら、たんぱく質・食物繊維・ビタミン・ミネラルなど体に必要な栄養素が豊富に含まれている「栄養密度が高い食品」であることです。
第二に、腹持ちが良く、少量でも満足感を得やすいため、食事全体の食べすぎを防ぐ効果が期待できる食品であることです。
第三に、毎日食べても飽きにくく、価格が安定していてスーパーやコンビニで手軽に入手できる食品であることが、継続のしやすさに直結します。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」でも推奨されている「主食・主菜・副菜」のそろった食事スタイルを基本としながら、その中に体重管理に向いた食品を意識的に取り入れることが、長続きする方法のひとつです。[2]
特定の食品だけを食べ続ける「単品食い」は、栄養バランスの偏りや飽きによる挫折につながりやすいため、いくつかの食品を組み合わせながら毎日の食事に取り入れることが推奨されます。
「毎日食べる」ことが体重管理に重要な理由
食べ物の効果は「食べた日だけ」に限定されるものではなく、継続して摂取することで腸内環境・代謝・筋肉量などに徐々に好影響をもたらすとされています。
たとえばたんぱく質は体内に蓄えておくことができないため、毎食適量ずつ摂ることが筋肉量を維持して基礎代謝を保つために重要とされています。
食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、継続的に摂取することで腸内環境を整える効果が期待できるとされており、一度だけ大量に食べてもその効果は持続しないとされています。
厚生労働省 e-ヘルスネット「食物繊維の必要性と健康」でも、食物繊維は継続して摂ることで腸内環境の改善や血糖値の急上昇抑制に寄与するとされています。[3]
発酵食品(納豆・ヨーグルトなど)に含まれる乳酸菌や納豆菌は、毎日継続して摂取することで腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果が期待できるとされています。[4]
「毎日少しずつ取り入れる」という習慣の積み重ねが、体重管理を長期的に成功させるための基盤になるとされています。
1食ごとに取り入れやすい量を把握しておく
体重管理に役立つ食べ物も、食べすぎれば摂取カロリーが増えてしまうため、1食あたりの目安量を把握しておくことが大切です。
たとえば、豆腐1丁(300g程度)はカロリーが低くたんぱく質も豊富ですが、ドレッシングや調味料を大量にかけると高カロリーになりやすいため、調理法と組み合わせにも注意が必要です。
納豆は1パック(約40〜50g)が1食あたりの目安とされており、2〜3パックを一度に食べてもたんぱく質の吸収効率は上がらないため、1食1パックを毎日続けることが推奨されています。
鶏むね肉・ささみは1食あたり100g前後が目安であり、毎食取り入れることで1日のたんぱく質摂取量を効率よく補えるとされています。
「体重管理に向いた食べ物を毎日食べる」という習慣を成功させるためには、1食あたりの適量を守りながら無理なく続けられる量と頻度を自分なりに決めておくことが重要です。
たんぱく質が豊富な食べ物【毎日取り入れたい定番食品】
たんぱく質が豊富な食べ物は、体重管理中に毎日取り入れることでもっとも大きな効果が期待できるカテゴリのひとつです。
筋肉量を維持して基礎代謝を保つことで体脂肪が落ちやすい状態をつくれるとされており、毎食意識して摂ることが体重管理の基本とされています。
鶏むね肉・ささみ
鶏むね肉とささみは、高たんぱく・低脂質の食品として体重管理中に毎日取り入れやすい定番食材のひとつです。
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」によると、鶏むね肉(皮なし)は100gあたりたんぱく質約23g・カロリー108kcal程度と、低カロリーでありながら豊富なたんぱく質を摂れる食品です。[1]
鶏ささみも同様に脂質が非常に少なく、100gあたりたんぱく質約23g・カロリー98kcal程度と、鶏むね肉とほぼ同等の栄養バランスを持つ食品です。[1]
毎日の食事に取り入れやすくするためには、まとめて茹でてストックしておく方法が有効であり、サラダのトッピング・スープの具材・主菜の中心として幅広く活用できます。
コンビニのサラダチキンは調理不要でそのまま食べられるため、昼食・間食のたんぱく質補給として毎日手軽に取り入れやすい食品のひとつとされています。
揚げ物や油を多用した調理は避け、茹でる・蒸す・焼くなど低カロリーな調理法を選ぶことで、毎日食べても摂取カロリーを抑えやすくなります。
卵
卵は「完全栄養食」ともいわれるほど、たんぱく質・ビタミン・ミネラルをバランスよく含む食品であり、毎日の食事に取り入れやすい定番食材のひとつです。
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」によると、卵1個(約50g)あたりたんぱく質約6g・カロリー71kcal程度と、低コストで手軽にたんぱく質を補給できる食品です。[1]
卵はゆで卵・目玉焼き・卵焼き・スープの具材など多様な調理法で毎日飽きずに食べられるため、継続しやすい食品のひとつとされています。
朝食に卵料理を取り入れることで、体内時計をリセットしてその日の代謝を活性化させる効果が期待できるとされており、毎朝の習慣として取り組みやすい食品です。
卵に含まれる栄養素のなかで食物繊維とビタミンCは含まれていないため、野菜・きのこ類と組み合わせることで栄養バランスを補いやすくなります。
1日1〜2個程度を目安として毎日継続して摂ることが、たんぱく質補給と食事の満足感維持に役立つとされています。
豆腐・納豆
豆腐と納豆は、植物性たんぱく質が豊富で低カロリーな大豆製品であり、毎日の食事に取り入れやすい定番食品のひとつです。
豆腐(木綿)は100gあたりカロリー73kcal・たんぱく質約7gで、低カロリーでありながら満腹感を得やすく、主菜・副菜・間食として幅広く活用できます。[1]
納豆は1パック(約40〜50g)あたりたんぱく質約8g・ビタミンB2・ビタミンK2・食物繊維を含む発酵食品であり、腸内環境の改善にも役立つとされている食品です。[1]
厚生労働省 e-ヘルスネット「腸内細菌と健康」でも、発酵食品に含まれる菌を継続して摂ることで腸内環境の改善につながる可能性があることが示されています。[4]
納豆は毎日1パックを朝食・夕食のいずれかに取り入れるだけで、たんぱく質・食物繊維・発酵食品の恩恵を同時に得られる非常に効率的な食品です。
豆腐・納豆はスーパーやコンビニで手頃な価格で通年入手でき、調理の手間が少ないため、食事管理を継続するうえで取り入れやすい食品のひとつとして多くの方に活用されています。
無糖ヨーグルト
無糖ヨーグルトは、たんぱく質・乳酸菌・カルシウムを同時に摂れる食品として、体重管理中の毎日の習慣に取り入れやすい食品のひとつとされています。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は腸内の善玉菌を増やす働きがあるとされており、毎日継続して摂ることで腸内環境を整えやすくなるとされています。[4]
無糖タイプを選ぶことで余計な糖質・カロリーを抑えられるため、体重管理中の間食として適しているとされています。
加糖タイプのヨーグルトは砂糖が多く含まれていることがあるため、体重管理中は「無糖」または「プレーン」と表示されているものを選ぶことが推奨されます。
1食あたりの目安は100〜150g程度であり、食後のデザート代わりや朝食の一品として毎日取り入れることで、腸内環境の改善と食事の満足感を同時に得られる可能性があります。
ベリー類(ブルーベリー・いちごなど)を少量加えることで食物繊維やビタミンCも補えるため、飽きずに続けやすい食べ方のひとつとしておすすめです。
食物繊維・発酵食品【腸内環境を整える食べ物】
食物繊維が豊富な食べ物と発酵食品は、毎日継続して摂ることで腸内環境を整えやすくなるとされており、体重管理においても重要な役割を果たすとされています。
腸内環境が整うことで血糖値の上昇が緩やかになりやすく、体脂肪が蓄積されにくい状態をつくる効果が期待できるとされています。
野菜・きのこ類
野菜ときのこ類は低カロリーで食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富なため、毎日の食事に積極的に取り入れたい食品カテゴリです。
厚生労働省 e-ヘルスネット「食物繊維の必要性と健康」では、食物繊維を継続して摂ることで、腸内環境の改善・血糖値の急上昇抑制・脂質の吸収を緩やかにする効果が期待できるとされています。[3]
ブロッコリー・キャベツ・ほうれん草・もやし・きゅうりなどの野菜は、低カロリーで食物繊維・ビタミン・ミネラルを豊富に含む食品であり、毎食の副菜として継続して取り入れやすい食品のひとつです。
きのこ類(しめじ・えのき・まいたけ・きくらげなど)は100gあたりのカロリーが非常に低く、噛み応えがあるため少量でも満腹感を得やすいとされています。
野菜ときのこ類を毎食の食事に取り入れることで、食事全体のボリュームを増やしながら摂取カロリーを抑えやすくなるとされており、体重管理中の「かさ増し食材」としても活用できます。
毎日の食事にみそ汁・スープ・炒め物などにきのこ類や野菜を加えるだけで、手軽に食物繊維の摂取量を増やせるため、料理の手間をかけずに継続しやすい方法のひとつです。
海藻類(わかめ・めかぶ・ひじきなど)
海藻類は1食あたりの使用量が少なくても水溶性食物繊維・ミネラル・カリウムを効率よく摂れるため、毎日の食事に少量ずつ加える習慣として取り入れやすい食品のひとつです。
わかめ・めかぶ・昆布などに含まれる水溶性食物繊維は、腸内で糖質や脂質の吸収を緩やかにする働きがあるとされており、食後の血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。[3]
カリウムが豊富なため体内の余分なナトリウムを排出してむくみを改善・予防する効果も期待できるとされており、体重管理中にとくに意識して摂りたい食品のひとつです。
乾燥わかめはみそ汁・スープ・サラダに少量加えるだけで手軽に取り入れられるため、毎日継続しやすい点が体重管理中の食事への組み込みやすさにつながっています。
めかぶは市販のパック製品をそのまま食べられるため、調理不要で毎日の食事にたった1パック加えるだけで食物繊維とミネラルを補給できる手軽さが特徴です。
海藻類は価格が安定していて通年入手しやすく、少量でも栄養価が高いため、継続的に取り入れやすい食品のひとつとして活用しやすいとされています。
オートミール・玄米・もち麦
オートミール・玄米・もち麦は、食物繊維が豊富な主食として毎日取り入れることで、血糖値の急上昇を抑えて体脂肪が蓄積されにくい状態をつくりやすくなるとされている食品です。
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」によると、オートミール100gあたりの食物繊維は9.4g・玄米(めし)100gあたりの食物繊維は1.4gで、いずれも白米の食物繊維(0.3g)を大幅に上回っています。[1]
白米から玄米・もち麦混ぜごはんに切り替えるだけで、毎日の主食から摂れる食物繊維量を大幅に増やすことができ、腹持ちの改善にもつながるとされています。
もち麦に含まれるβグルカンという水溶性食物繊維は、腸内環境を整えながら食後の血糖値上昇を抑える効果が期待できるとされており、毎日の主食に少量混ぜて炊くだけで取り入れやすい食品のひとつです。
白米2合にもち麦を大さじ2〜3杯程度混ぜて炊く方法は、食感の変化が少なく続けやすいとされており、体重管理を始めたばかりの方でも取り組みやすい食事の工夫のひとつです。
オートミールは1食あたり30〜40g程度を豆乳・無糖ヨーグルト・野菜スープと組み合わせることで、たんぱく質・食物繊維を同時に補える朝食として毎日継続しやすいとされています。
毎日の食事への取り入れ方と注意点
体重管理に役立つ食べ物も、取り入れ方を間違えると効果が得られにくくなったり、逆効果になったりする場合があります。
ここでは、毎日の食事に無理なく組み込むための具体的な方法と、継続するうえで意識したい注意点をまとめます。
朝・昼・夜の取り入れ方の目安
体重管理に役立つ食べ物を毎日続けるためには、「朝・昼・夜のどのタイミングで何を取り入れるか」をあらかじめ決めておくことが継続しやすさにつながります。
朝食 朝食は体内時計をリセットしてその日の代謝を活性化させる重要な食事とされており、たんぱく質と食物繊維を組み合わせた食事が推奨されています。
卵料理(ゆで卵・スクランブルエッグなど)+野菜スープ+オートミールや玄米ごはんの組み合わせは、たんぱく質・食物繊維・炭水化物をバランスよく摂れる朝食として毎日続けやすい構成のひとつです。
無糖ヨーグルト+ベリー類の組み合わせをデザートとして加えることで、乳酸菌・食物繊維・ビタミンCを補えるため、腸内環境を整えながら栄養バランスを整えやすくなります。
昼食 昼食は1日の活動量がもっとも多い時間帯に合わせて、炭水化物・たんぱく質・野菜をバランスよく摂ることが推奨されています。
コンビニを利用する場合は、サラダチキン・ゆで卵・海藻サラダ・玄米おにぎり(具材がシンプルなもの)・みそ汁を組み合わせることで、毎日手軽に体重管理向けの食事を整えやすくなります。
外食の場合は定食形式(一汁三菜)を選び、揚げ物よりも焼き魚・刺身・蒸し鶏などを選ぶことで脂質とカロリーを抑えやすくなります。
夕食 夕食は1日の活動量が落ちる時間帯であるため、たんぱく質と野菜・海藻を中心に、主食(炭水化物)の量を朝・昼より少なめにすることが体脂肪の蓄積を抑えやすくする方法のひとつとされています。
豆腐・納豆・魚類を主菜として取り入れながら、わかめのみそ汁・きのこ類を使った副菜を加えることで、低カロリーでありながら栄養バランスが整った夕食を毎日続けやすくなります。
就寝の2〜3時間前には食事を終えるようにすることで、就寝中のエネルギー蓄積を抑えやすくなるとされており、夕食の時間帯も体重管理において重要なポイントです。
毎日続けるための3つのコツ
体重管理に役立つ食べ物を毎日続けるためには、以下の3つのコツを意識することが継続しやすさにつながります。
コツ① 「置き換え」から始める
いきなり食事内容を大きく変えようとすると、ストレスや負担から継続が難しくなりやすいとされています。
まず「白米→玄米・もち麦混ぜごはんへの切り替え」「間食のお菓子→無糖ヨーグルトへの置き換え」「昼食の飲み物を加糖飲料から無糖のお茶に変える」など、1つずつ小さな置き換えから始めることが継続しやすい方法のひとつです。
コツ② まとめて準備・ストックする
鶏むね肉・ゆで卵・切った野菜などをまとめて下処理しておくことで、毎日の食事準備の手間を大幅に減らせます。
乾燥わかめ・缶詰(さば缶・ツナ缶・大豆水煮缶など)・冷凍野菜・納豆など、保存がきく食品を常備しておくことで、忙しい日でも体重管理向けの食事を続けやすい環境をつくれます。
コツ③ 1食ずつ「プラスワン」で考える
「食事全体を完全に変えなければ」と考えると負担が大きくなりやすいため、「今の食事に1品だけ体重管理向けの食品を追加する」というプラスワンの発想で取り組むことが継続しやすいとされています。
みそ汁にわかめときのこを追加する・ご飯の横に納豆1パックを足す・間食をゆで卵1個に変えるなど、毎日の食事に少しずつ取り入れる工夫を続けることが、長期的な食習慣の改善につながります。
調理法と組み合わせへの注意点
体重管理に役立つ食べ物も、調理法と組み合わせを間違えると高カロリーになりやすく、体重管理の妨げになる場合があります。
鶏むね肉・豆腐・野菜などは、揚げ物・バター炒め・マヨネーズ和えなど油脂を多用した調理法を選ぶと、食材そのものの低カロリーな特性が損なわれやすくなります。
調理に使う油の量は1食あたり小さじ1杯(4g)程度を目安にすることで、摂取カロリーを大幅に抑えやすくなるとされています。
蒸す・茹でる・焼く・レンジ加熱など油を使わない調理法を基本とすることで、食材本来の低カロリーな特性を活かした食事を毎日続けやすくなります。
塩分の取りすぎはむくみの原因になるとされており、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では成人女性の1日あたりの塩分摂取目標量を6.5g未満としているため、加工食品・インスタント食品の多用には注意が必要です。[2]
「食べると痩せる」に関するよくある誤解
「毎日食べると痩せる食べ物」というテーマには、正しくない情報や過度な期待が広まっていることも少なくありません。
誤った認識のまま取り組むと、思うような効果が得られなかったり、かえって体調を崩すリスクがあるため、よくある誤解を正しく理解しておくことが大切です。
「特定の食べ物だけを食べ続ければ痩せる」は誤り
「キャベツだけ食べ続ける」「豆腐だけを食べる」など、特定の食べ物だけを食べ続ける方法は、短期間で体重が落ちるように見えても、栄養バランスの偏りから筋肉量が低下して基礎代謝が落ちやすくなるとされています。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」でも、1日の食事はたんぱく質13〜20%・脂質20〜30%・炭水化物50〜65%というエネルギー産生栄養素バランスを整えることが推奨されており、特定の食品だけに偏る食事は推奨されていません。[2]
特定の食べ物を毎日取り入れることは有効ですが、それはあくまでも「食事全体のバランスを保ちながら体重管理に向いた食品を加える」という考え方が前提となります。
単品食いを長期間続けると、鉄分・カルシウム・ビタミンB群などの微量栄養素が不足しやすくなり、貧血・骨密度の低下・ホルモンバランスの乱れなど体調への影響があらわれるリスクがあります。
「体重管理に向いた食べ物は量を気にしなくていい」は誤り
豆腐・鶏むね肉・野菜・ヨーグルトなどは体重管理に向いた食品ですが、食べすぎれば摂取カロリーが増えて体重が落ちにくくなる場合があります。
鶏むね肉やささみも100gあたりのカロリーは低い一方で、1食に300〜400gも食べると摂取カロリーが増えやすくなるため、1食あたり100〜150g程度を目安にすることが推奨されます。
体重管理に向いた食品であっても、1日の総摂取カロリーが消費カロリーを上回る状態が続けば体重は増えるため、適切な量を守ることが体重管理の基本です。
「食品の種類を整えること」と「食べる量を適切に守ること」の両方を意識することが、毎日の食事管理を正しく続けるための基本です。
「体重管理に向いた食べ物を食べれば運動は不要」は誤り
食べ物の選び方を整えることは体重管理において非常に重要ですが、運動を組み合わせることでより効果的な体重管理が可能になるとされています。
食事管理だけで摂取カロリーを抑えても、運動をしないと筋肉量が低下して基礎代謝が落ちやすくなり、長期的にはリバウンドしやすい体質になるリスクがあります。
厚生労働省 e-ヘルスネット「身体活動とエネルギー代謝」でも、食事管理と身体活動の組み合わせが健康的な体重管理において有効であることが示されています。[3]
「運動する時間がない」という方でも、エレベーターの代わりに階段を使う・一駅分歩く・買い物を徒歩でおこなうなど日常の身体活動量を少しずつ増やすことが、消費カロリーの積み上げに有効です。
「食事だけ整えれば十分」ではなく、「食事と運動の両方を無理のない範囲で継続する」ことが、体重管理を長期的に成功させるための正しいアプローチとされています。
よくある質問
- 毎日食べると体重管理に役立つ食べ物は何から始めればよいですか?
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まず取り組みやすいのは、納豆・卵・無糖ヨーグルト・わかめのみそ汁など、調理の手間が少なく毎日継続しやすい食品から始めることです。
これらは価格が安定していてスーパーやコンビニで手軽に入手でき、1食あたりの目安量が明確なため、体重管理を始めたばかりの方でも無理なく取り入れやすいとされています。
「今の食事に1品だけ追加する」または「間食をヨーグルトや素焼きナッツに置き換える」など、小さな変化から始めることが長続きのコツです。
- 毎日食べても太りにくい間食はありますか?
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体重管理中の間食として毎日取り入れやすいのは、無糖ヨーグルト・ゆで卵・素焼きナッツ類(20〜30g程度)・こんにゃく製品・少量のベリー類などです。
これらは低カロリーでたんぱく質または食物繊維を含む食品であり、適量を守ることで血糖値の急上昇を抑えながら空腹感を和らげる効果が期待できるとされています。
間食の時間は15〜16時頃が比較的影響が少ないとされており、「1日1回・100kcal以内」などルールを決めて取り組むことでストレスなく継続しやすくなります。
- 毎日食べると体重管理に役立つ食べ物を取り入れてもすぐに効果は出ますか?
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食事習慣の改善による効果があらわれるまでの期間は、開始時の体重・年齢・体質・食事内容などによって個人差があるとされています。
腸内環境の改善は発酵食品・食物繊維を毎日2〜4週間程度継続して摂ることで変化を感じやすくなるとされており、体重の変化には1〜2ヶ月程度の継続が必要な場合があります。
「すぐに効果が出ない」と感じて途中でやめてしまうと元の食習慣に戻りやすくなるため、焦らず同じ取り組みを続けることが体重管理を成功させるうえでもっとも重要な要素のひとつです。
- コンビニで毎日買える体重管理向けの食品はありますか?
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コンビニで毎日手軽に購入できる体重管理向けの食品として、サラダチキン・ゆで卵・豆腐・めかぶ・海藻サラダ・無糖ヨーグルト・玄米おにぎり・無糖のお茶などが挙げられます。
これらを組み合わせることで、自炊する時間がない日でも体重管理向けの食事バランスを整えやすくなります。
商品を選ぶ際は栄養成分表示(カロリー・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量)を確認し、たんぱく質が多く脂質・糖質・塩分が少ないものを選ぶことが基本です。
まとめ
毎日食べると体重管理に役立つ食べ物には、低カロリーで栄養密度が高い・腹持ちが良い・継続して摂ることで腸内環境や基礎代謝に好影響をもたらすという共通点があるとされています。
鶏むね肉・卵・豆腐・納豆・無糖ヨーグルトなどのたんぱく質が豊富な食品を毎食1品以上取り入れることで、筋肉量を維持して基礎代謝を保ちながら体脂肪を落としやすい状態をつくれるとされています。
野菜・きのこ・海藻類・オートミール・玄米・もち麦などの食物繊維が豊富な食品を毎日の食事に継続して取り入れることで、血糖値の急上昇を抑えながら腸内環境を整えやすくなります。
毎日続けるためには「置き換えから始める」「まとめてストックしておく」「1食にプラスワンする」という小さな工夫が継続しやすさにつながり、長期的な食習慣の改善を支えるとされています。
「特定の食品だけを食べれば痩せる」「体重管理向けの食品は量を気にしなくてよい」といった誤解は体重管理が進まない原因になりやすいため、食事全体のバランスと摂取カロリーのコントロールを整えたうえで活用することが重要です。
食事の見直しと並行して、ウォーキングや日常の身体活動量を増やすことを組み合わせることで、筋肉量を維持しながらリバウンドしにくい体質をつくりやすくなるとされています。
「毎日の食事に少しずつ体重管理向けの食品を取り入れ、無理なく継続すること」が、長期的に健康的な体重を維持するための根本です。
参考文献
[1] 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」 https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_00001.html
[2] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」 https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
[3] 厚生労働省 e-ヘルスネット「食物繊維の必要性と健康」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-001.html
[4] 厚生労働省 e-ヘルスネット「腸内細菌と健康」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-003.html
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