痩せるために必要なこととは?食事・運動・生活習慣のポイントをわかりやすく解説

「食事に気をつけているのになかなか体重が落ちない」「運動を始めたのに思うような変化が感じられない」と感じている方は少なくありません。

痩せるためには、食事・運動・生活習慣という3つの要素をバランスよく整えることが基本とされており、どれかひとつだけに取り組んでも効果が出にくい場合があります。

大切なのは「正しい仕組みを理解したうえで、自分に合った方法を継続すること」です。

この記事では、体重が落ちる仕組みから、食事・運動・日常生活で意識すべきポイントまで、一般の方にもわかりやすくまとめています。

「何から始めればいいかわからない」「取り組んでいるのになぜか痩せない」という方にこそ、読んでいただきたい内容です。

クリニックフォアでは、減量に関する医療的なサポートやご相談を受け付けています。

目次

痩せるための基本的な仕組み

体重が増える・落ちるという変化には、明確な仕組みがあります。

この仕組みを正しく理解しておくことが、無駄な取り組みを避け、効率よく体重を管理するための第一歩となります。

カロリー収支が体重増減の基本

体重の増減は、「摂取カロリー(食べた量)」と「消費カロリー(使ったエネルギー)」のバランスによって決まるとされています。

消費カロリーよりも摂取カロリーが多い状態が続くと、余ったエネルギーが体脂肪として蓄えられ、体重が増えやすくなります。

一方、摂取カロリーが消費カロリーを下回ると、体は蓄えた体脂肪をエネルギーとして使い始めるため、体重が減っていくとされています。

体脂肪1kgを落とすためには、おおよそ7,200kcal分のカロリー差が必要とされています。[2]

1日あたり200〜300kcalを抑えることを継続すれば、理論上は1ヶ月で約1kg程度の体脂肪が落ちる計算となります。

急激にカロリーを減らすよりも、緩やかに長く続けられる方法を選ぶことが、リバウンドを防ぐうえで重要です。

消費カロリーは3種類に分けられる

1日の消費カロリーは、大きく「基礎代謝」「活動代謝」「食事誘発性熱産生」の3種類から成り立っています。

このうち基礎代謝は、安静にしているだけでも呼吸・心臓の動き・体温維持などに使われるエネルギーであり、1日の総消費カロリーのおよそ60%を占めるとされています。[3]

活動代謝は、歩く・運動する・家事をするなどの身体活動によって消費されるエネルギーで、1日の消費カロリーのおよそ30%を占めます。

食事誘発性熱産生とは、食べ物を消化・吸収する際に使われるエネルギーで、全体の約10%程度とされています。

痩せやすい体をつくるためには、基礎代謝を維持・向上させることが長期的な体重管理において重要な要素のひとつです。

基礎代謝は筋肉量と深く関係しているため、筋肉量を保ちながら体脂肪を落とすことが、リバウンドしにくい体づくりの基本とされています。

標準体重とBMIを把握しておく

減量に取り組む前に、自分の現在の体格と目標体重の目安を把握しておくことが大切です。

体格の目安として広く用いられているBMI(Body Mass Index)は「体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)」で算出され、日本肥満学会では18.5〜25.0未満を「普通体重」と定めています。[2]

また、標準体重は「身長(m)× 身長(m)× 22」で求めることができ、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病にかかりにくい体重の目安とされています。

すでに標準体重以下の方は、健康上の理由から追加の減量が必要ない場合もあるため、まず自分の体格を客観的に把握することが出発点となります。

目標体重は健康的な範囲に設定し、急激な減量を目指すのではなく月に1〜2kg程度の緩やかなペースで取り組むことが推奨されています。

体重の数値だけでなく、体脂肪率や筋肉量の変化も合わせて確認することで、より正確に体の状態を把握しやすくなります。

痩せるために必要な「食事」のポイント

痩せるためにもっとも影響が大きい要素が食事です。

運動による消費カロリーの増加には限界があるため、摂取カロリーを適切にコントロールする食事の見直しが、体重管理の中心的な取り組みとなります。

ただし、ただカロリーを減らすだけでは栄養バランスが崩れてリバウンドにつながるリスクがあるため、「何を・どれだけ・どのように食べるか」を意識することが大切です。

三大栄養素のバランスを整える

痩せるための食事では、カロリーの管理と同時に三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)のバランスを整えることが重要です。

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、1日の総カロリーに占める三大栄養素の目標量として、たんぱく質13〜20%・脂質20〜30%・炭水化物50〜65%が示されています。[1]

たんぱく質は筋肉・臓器・ホルモンなどの材料となる栄養素であり、不足すると筋肉が分解されて基礎代謝が低下し、体脂肪が落ちにくくなる可能性があります。

脂質を極端に制限すると、ホルモンバランスの乱れや肌荒れなど体調への影響があらわれやすくなるとされており、良質な脂質(青魚・オリーブオイルなど)は適量摂取することが推奨されます。

炭水化物(糖質)は脳と体の主要なエネルギー源であるため、完全にカットするのではなく、「種類と量を整える」方法が長続きしやすいとされています。

一汁三菜(主食・主菜・副菜+汁物)を意識した食事スタイルが、栄養バランスを整えやすい食事の形として厚生労働省でも推奨されています。[1]

たんぱく質を毎食意識して摂る

痩せるための食事でとくに重要な栄養素がたんぱく質です。

たんぱく質は三大栄養素のなかでもっとも消化・吸収にエネルギーを使う栄養素であり、同じカロリーでも体脂肪になりにくい特性があるとされています。

また腹持ちが良く、食後の満腹感が続きやすいため、食事全体の量を抑えやすくなる効果も期待できます。

減量中のたんぱく質摂取の目安は体重1kgあたり1.0〜1.2g程度とされており、体重50kgの方であれば1日あたり50〜60g程度が目安となります。

たんぱく質が豊富な食材には、鶏むね肉・ささみ・卵・豆腐・納豆・魚類(鮭・たら・さばなど)があり、毎食1品以上取り入れることが理想的です。

調理法は揚げ物を避け、茹でる・蒸す・焼くなどの方法を選ぶことで、カロリーを抑えながら効率よくたんぱく質を摂れます。

食べる順番・時間帯・回数を意識する

食事の内容だけでなく、食べる順番・時間帯・回数も体重管理に影響するとされています。

食べる順番については、野菜や汁物を先に食べる「ベジファースト」によって食物繊維が糖質の吸収を緩やかにし、食後の血糖値の急上昇を抑える効果が期待できるとされています。

血糖値が急上昇するとインスリンが過剰に分泌され、余分な糖質が体脂肪として蓄えられやすくなるため、血糖値のコントロールは体重管理において重要なポイントです。

食事の回数は1日3食を規則正しく食べることが基本で、食事を抜くと次の食事で血糖値が急上昇しやすくなるほか、筋肉が分解されて基礎代謝が低下しやすくなるとされています。

夕食は1日の活動量が落ちる時間帯に食べるため、朝・昼より量を少なめにすることが体脂肪の蓄積を防ぐうえで有効とされています。

就寝の2〜3時間前には食事を終えるようにすることで、就寝中のエネルギーが蓄積されにくい状態をつくれる可能性があります。

痩せるために必要な「運動」のポイント

食事管理と並行して運動を取り入れることで、消費カロリーを増やしながら筋肉量を維持・向上させ、リバウンドしにくい体質をつくることができるとされています。

運動が苦手な方や時間が取れない方も、取り組みやすい方法から少しずつ始めることが、継続のコツです。

有酸素運動で体脂肪を燃焼させる

有酸素運動は、脂肪をエネルギーとして燃焼させることに適した運動であり、減量における消費カロリーの増加に効果的とされています。

代表的な有酸素運動には、ウォーキング・ジョギング・水泳・サイクリング・踏み台昇降などがあり、特別な器具や場所がなくても始めやすいのが特徴です。

脂肪が燃焼し始めるのは運動開始から約20分以降とされており、30分以上継続することでより多くの体脂肪をエネルギーとして使える状態になります。

厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準」では、18〜64歳の方に対して1日60分程度の身体活動を目安としています。[3]

毎日60分が難しい場合は、「今より1日10分多く体を動かす」という小さな目標から始め、少しずつ時間を延ばしていく方法が継続しやすいとされています。

ウォーキングの場合は、1日の目標歩数の目安として8,000〜10,000歩程度が推奨されており、通勤や日常の移動を活用して取り入れやすい方法のひとつです。

筋力トレーニングで基礎代謝を上げる

有酸素運動と合わせて筋力トレーニングを取り入れることで、筋肉量を増やして基礎代謝を向上させる効果が期待できます。

筋肉は安静時にもエネルギーを消費する組織であり、筋肉量が増えることで何もしていない状態でも消費カロリーが増え、痩せやすく太りにくい体質をつくりやすくなります。

厚生労働省 e-ヘルスネットでも、筋力トレーニング(レジスタンス運動)は筋肉量の維持・向上や基礎代謝の改善に有効であることが示されています。[4]

自宅でできる基本的な筋力トレーニングとして、スクワット・腹筋・腕立て伏せ・プランクなどが取り組みやすく、特別な器具がなくても効果が期待できます。

筋力トレーニングの頻度は週2〜3回程度を目安に、同じ部位は連続して鍛えず、1〜2日の回復時間を設けることで筋肉の成長を促しやすくなります。

有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることで、脂肪燃焼と筋肉量維持の両方を同時に狙えるため、どちらか一方だけよりも効率的に体重管理に取り組めるとされています。

日常生活の「ながら運動」も有効

まとまった運動時間を確保することが難しい方でも、日常生活のなかで身体活動量を増やす工夫をおこなうことで、消費カロリーを積み上げることが可能です。

エレベーターの代わりに階段を使う・一駅分歩く・掃除や買い物を積極的におこなうなど、日常の動作をひとつずつ見直すことで、運動習慣がない方でも取り組みやすくなります。

立ち仕事や家事の合間にかかとの上げ下げ(カーフレイズ)・ストレッチを取り入れるだけでも、筋肉への刺激と血流の改善につながるとされています。

厚生労働省「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」では「今より10分多く体を動かすこと」を推奨しており、運動経験がない方の入口として有効な考え方です。[3]

まず「日常生活の動きを増やす」ことを習慣化してから、少しずつ本格的な運動に移行していくアプローチが、無理なく長続きしやすい方法のひとつです。

痩せるために見直したい「生活習慣」

食事と運動に取り組んでいるにもかかわらず体重が落ちにくい場合、睡眠・ストレス・飲酒などの生活習慣が影響している可能性があります。

痩せるためには食事と運動だけでなく、日常生活全体を整えることが重要であり、生活習慣の乱れが体重管理を妨げる原因になっているケースは少なくありません。

睡眠不足は太りやすくなる原因になる

睡眠と体重には密接な関係があることが、複数の研究によって示されています。

睡眠が不足すると、食欲を増進させるホルモン(グレリン)の分泌が増加し、食欲を抑えるホルモン(レプチン)の分泌が減少するため、食べすぎやすい状態になるとされています。

厚生労働省 e-ヘルスネット「睡眠と生活習慣病との深い関係」でも、慢性的な睡眠不足が食欲ホルモンのバランスを乱し、体重増加のリスクを高めることが示されています。[5]

また、睡眠不足が続くとインスリン抵抗性が生じ、同じ食事をしても血糖値が上がりやすい状態になる可能性があります。

厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人に推奨される睡眠時間として6〜8時間程度を目安とすることが示されており、十分な睡眠時間の確保が体重管理においても重要です。[5]

睡眠の質を高めるためには、就寝の1〜2時間前に38〜40度程度のぬるめの湯に入浴すること・就寝前のスマートフォンの使用を控えること・毎日同じ時間に起床することなどが有効とされています。

ストレスの蓄積が体脂肪を増やしやすくする

慢性的なストレスは、体重管理の妨げになる可能性があります。

ストレスを感じると、コルチゾールというホルモンが分泌されます。

コルチゾールには食欲を増進させる作用があり、甘いものや高カロリーな食品を求めやすくなる傾向があるとされています。

また、ストレスが続くと体が脂肪を蓄えようとする働きが強まり、とくに腹部の内臓脂肪が蓄積されやすくなるとされています。

ストレス解消の手段として過食に頼ることは、摂取カロリーの増加につながるため、食事以外のストレス解消法を日常的に持つことが大切です。

ウォーキングや軽い運動・入浴・十分な睡眠・趣味の時間を設けるなど、食事以外のストレス解消法を日常的に取り入れることが、体重管理を長続きさせるうえでも有効です。

アルコールの飲みすぎは体脂肪増加につながる

アルコールは1gあたり約7kcalと高カロリーであり、飲みすぎると摂取カロリーが大幅に増えやすくなります。

アルコールを摂取すると、肝臓はアルコールの分解を最優先に処理するため、脂肪の分解が後回しになって体脂肪が蓄積されやすい状態になるとされています。

また、アルコールには食欲を増進させる作用があるため、飲酒中に高カロリーなおつまみを食べすぎてしまうリスクがあります。

厚生労働省では「節度ある適度な飲酒」として、1日あたり純アルコール量20g程度(ビール中瓶1本・日本酒1合程度)までを目安としています。[2]

減量中は飲酒の頻度と量を控えることが推奨されますが、難しい場合は糖質の少ない蒸留酒(焼酎・ウイスキーなど)を水割りやソーダ割りで少量にとどめる工夫が有効です。

休肝日を週2日以上設けることも、肝臓への負担軽減と体脂肪の蓄積抑制につながるとされています。

体内時計を整えることが痩せやすい体の基盤になる

体内時計とは、体が24時間のサイクルに合わせてホルモン分泌・代謝・体温などを自動調節する仕組みのことです。

夜型の生活・不規則な食事時間・睡眠リズムの乱れが続くと体内時計が乱れ、代謝機能が低下して体脂肪が蓄積されやすくなるとされています。

厚生労働省 e-ヘルスネットでも、夜間に活性化するBMAL1という脂肪蓄積に関わるたんぱく質の働きから、遅い時間帯の食事は体脂肪が蓄えられやすいことが示されています。[5]

体内時計を整えるためには、毎朝決まった時間に起床して朝日を浴びることが有効であり、これによりホルモン分泌が正常なリズムに整いやすくなります。

朝食に糖質とたんぱく質を組み合わせて摂ることで、体内時計をリセットしてその日の代謝を活性化させる効果が期待できるとされています。

「早寝・早起き・3食規則正しく」という生活リズムを維持することが、食事管理や運動と並んで痩せやすい体の基盤をつくる重要な要素です。

痩せない原因としてよくある誤解

「きちんと取り組んでいるつもりなのに体重が落ちない」という場合、正しくない知識や思い込みが原因になっているケースが少なくありません。

誤った認識のまま続けると、時間と努力が無駄になるだけでなく、体調を崩すリスクもあります。

「とにかく食べなければ痩せる」は誤り

食事の量を極端に減らすと、一時的に体重が落ちることがありますが、これは体脂肪ではなく体内の水分・筋肉・グリコーゲン(糖質の貯蔵形態)が減ったことによる変化である場合が多いとされています。

摂取カロリーが基礎代謝量を大きく下回ると、体は生命を維持するために筋肉を分解してエネルギーを補おうとする動きが起きます。

筋肉量が減ると基礎代謝が低下し、以前と同じ食事量でも体脂肪が蓄えられやすい体質になってしまうため、食べないダイエットはかえってリバウンドしやすくなります。

また、栄養素が極端に不足すると、貧血・骨密度の低下・ホルモンバランスの乱れなど、体調への影響があらわれるリスクがあります。

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」でも、1日の摂取カロリーは少なくとも基礎代謝量(成人女性でおよそ1,100〜1,200kcal程度)を下回らないようにすることが重要とされています。[1]

「食べる量を減らす」のではなく「食べる内容と質を整える」ことが、健康的に痩せるための正しいアプローチです。

「運動すれば食事は気にしなくていい」は誤り

運動によるカロリー消費は実際には思ったより少なく、食事での摂取カロリーをコントロールしなければ、体重は落ちにくいとされています。

例として、体重60kgの方が30分ウォーキングをした場合の消費カロリーはおよそ120〜150kcal程度(ご飯茶碗1杯弱)に相当します。

運動後に「頑張ったから」と高カロリーな食事や間食を摂ってしまうと、運動で消費したカロリーを超えてしまい、体重管理の効果が得られにくくなります。

痩せるためには「食事で摂取カロリーを適切に抑えること」と「運動で消費カロリーを増やすこと」の両方を組み合わせることが基本です。

運動の役割は消費カロリーを増やすことだけでなく、筋肉量を維持・増加させて基礎代謝を高め、長期的に太りにくい体質をつくることにもあります。

まず食事管理を中心に取り組みながら、体調が安定してきたら運動を加えていくという順序が、初めての方にも取り組みやすいアプローチのひとつです。

「糖質を完全にカットすれば早く痩せる」は正しくない

糖質制限は適切におこなえば体重管理に有効とされていますが、完全にカットする極端な方法は推奨されていません。

糖質(炭水化物)は脳と筋肉の主要なエネルギー源であり、極端に制限すると集中力の低下・疲労感・頭痛などの不調があらわれやすくなるとされています。

また、糖質が極端に不足すると体は筋肉を分解してエネルギーを補おうとするため、筋肉量の低下と基礎代謝の低下につながりやすくなります。

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、炭水化物から摂るエネルギーの割合の目標量を1日の総カロリーの50〜65%としており、極端な糖質制限は推奨されていません。[1]

糖質の「種類」と「量」を整えること(白米→玄米・雑穀米への切り替え・1食あたりの量を適切に保つなど)が、リバウンドしにくく長続きしやすい方法です。

炭水化物を完全にやめるのではなく、全体の食事バランスを整えながら少しずつカロリーを調整していくことが、健康的な体重管理の基本とされています。

「体重が落ちない停滞期はダイエットをやめるサイン」は誤り

食事管理や運動を継続しているにもかかわらず、ある時期から体重がほとんど変化しなくなる「停滞期」は、多くの方が経験する正常な体の反応です。

停滞期は、体が急激な体重減少を「危機状態」と判断し、エネルギーの消費を抑えて生命を守ろうとするホメオスタシス(恒常性)という生理的な仕組みによるものとされています。

体重が5%程度落ちたタイミングであらわれやすく、数週間〜1ヶ月程度続くことがありますが、継続することで多くの場合は再び体重が動き始めるとされています。

停滞期に「効果がない」と判断して食事管理をやめてしまうと、低下した基礎代謝のまま摂取カロリーが増えるため、そのままリバウンドにつながるリスクが高まります。

停滞期は体が新しい体重に慣れようとしているサインであるため、焦らず同じ取り組みを継続することが重要です。

停滞期が長く続く場合は、食事内容の見直し・運動量の調整・睡眠や生活習慣の改善など、取り組み全体を振り返ることが次のステップに進むきっかけになります。

よくある質問

痩せるためにまず何から始めればよいですか?

まずは自分の現在の食生活を記録して、摂取カロリーと食事内容を把握することが出発点として有効とされています。

「何をどれだけ食べているか」を可視化することで、改善すべき点が明確になり、取り組む優先順位が立てやすくなります。

食事の見直しに慣れてきた段階で、ウォーキングなどの有酸素運動を少しずつ加えていくことが、無理なく継続しやすいアプローチのひとつです。

食事と運動、どちらを優先すべきですか?

痩せるためには食事管理と運動の両方が重要ですが、カロリーコントロールという観点では食事の影響がより大きいとされています。

まず食事内容と量を整えることを優先し、体調が安定してきたら運動を加えていく方法が取り組みやすいとされています。

運動には筋肉量の維持・基礎代謝の向上・ストレス解消など、カロリー消費以外の重要な役割もあるため、長期的には両方を組み合わせることが推奨されます。

睡眠不足は体重に影響しますか?

睡眠不足は体重管理に影響することが知られています。

厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも示されているように、睡眠が不足すると食欲を増進させるホルモンが増加し、食欲を抑えるホルモンが減少するため、食べすぎやすい状態になるとされています。[5]

成人の推奨睡眠時間である6〜8時間程度を確保することが、体重管理においても重要なポイントのひとつです。

基礎代謝を上げるにはどうすればよいですか?

基礎代謝を上げるためには、筋肉量を増やすことがもっとも効果的な方法とされています。

スクワット・腹筋・腕立て伏せなどの筋力トレーニングを週2〜3回程度継続することで、筋肉量の維持・向上につながり、安静時の消費カロリーが増えやすくなるとされています。

たんぱく質を毎食意識して摂ること・1日3食を規則正しく食べること・十分な睡眠を確保することも、基礎代謝を維持するうえで重要な要素です。

まとめ

痩せるためには、「摂取カロリーを消費カロリーより少なく保つ」というカロリー収支の仕組みを理解したうえで、食事・運動・生活習慣の3つを無理なく整えることが基本です。

食事では三大栄養素のバランスを保ちながら、たんぱく質を毎食意識して摂り、食べる順番・時間帯・回数を整えることで、栄養不足やリバウンドを防ぎながら体重を管理しやすくなります。

運動では有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることで、体脂肪の燃焼と筋肉量の維持を同時に狙え、長期的に太りにくい体質をつくる効果が期待できます。

睡眠不足・慢性的なストレス・飲みすぎ・体内時計の乱れなど、食事と運動以外の生活習慣も体重管理に大きく影響するため、日常生活全体を見直すことが重要です。

「食べない」「糖質を完全にカットする」「運動さえすれば食事は気にしない」といった極端な方法は、筋肉量の低下・基礎代謝の低下・リバウンドにつながるリスクがあるため避けることが大切です。

停滞期は多くの方が経験する正常な体の反応であり、焦らず同じ取り組みを継続することが次のステップへの近道です。

痩せるためには「短期間で結果を出すこと」ではなく、正しい知識をもとに生活習慣を少しずつ整え、継続することが、長期的に健康的な体重を維持するための根本です。

参考文献

[1] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」 https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf

[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「肥満と健康」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-001.html

[3] 厚生労働省 e-ヘルスネット「身体活動とエネルギー代謝」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-001.html

[4] 厚生労働省 e-ヘルスネット「レジスタンス運動」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-04-002.html

[5] 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/index.html

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